青木卓夫
青木卓夫

1949年、氷上郡(現丹波市)春日町で生まれた。上に姉が2人の末っ子長男で、酒造りの世界にはいったのは18歳のとき。すばしこさを見込まれて、室(むろ)の子からスタート、水戸の明利酒類で修業のあと異例のスピードで30才で杜氏になった。平成27年に黄綬褒章を受章した杜氏に、失敗談はと尋ねると、先輩の失敗が自分自身の成長につながり、多くのことを学ぶことができた。この過程があるから、どうしたら失敗するかということを把握し作業している為、失敗談は思い当たらないと一蹴された。

剣道の師範でもある。好きな言葉は「無我無心」

田中秀一
田中秀一

1973年篠山生まれで、優秀な子になるよう名づけられた。大学では日本文化を専攻。剣道初段。居合道三段を取得。卒業後は電気関係の仕事をしていたこともあるので、機械やITに強く、関連マニュアル等の資料解読はお手の物。

29歳で酒造りを志願したのは杜氏だった祖父の影響。趣味は読書(愛読書は論語や武士道)、芸能人ネタにも疎い彼に嬉しい瞬間はと尋ねると、飲んでくれた人が笑顔で美味しいと言ってくれた時と真顔で答える酒クレイジーだ。

冬場は月一度しか妻の待つ自宅に帰らず、蔵に寝泊まりして麹の番をして周りをやきもきさせている。

依田圭司
依田圭司

1976年東京八王子生まれの都会育ち。蔵が明けると和田山町で米作りをし、余暇には犬と散歩し、キッチンにたつ。人を全うするという心根のもと暮らしている。学生時代に旅したブラジルで出会った人々、音、風を今でもときどき思い出す。

蔵人歴14年で酒造りへの造詣が深く、若手蔵人からの信頼も厚い。料理上手で美味しい蔵飯を作る一面も。のんびり話す自由な心を持った蔵人は、奥丹波に新しい風を吹き込んでくれる。

村上由二
村上由二

1986年名古屋生まれの大阪育ち。青年時代はとにかくサッカー漬けの毎日。縁あって丹波地方に移り住んでからは、RAP(音楽活動)を生業に、夏は米作り、冬は酒造りに精を出す。

つかみどころのない男のモットーは「頼まれごとは試されごと」。流木に乗ってただようような、ふわりと身軽な印象とは裏腹の、負けず嫌いな性格が忍耐を強いる日々の造りの作業に生きている。

吉田寿博
吉田寿博

1970年神奈川県横須賀市生まれ。35歳の時、会社を辞め自転車で日本一周を敢行。その後都会から有機農家を目指し一家を従えて丹波に移り住んだのが2005年。

米作りをメインに、畑の作業、薪などの燃料作りに精を出す。冬場、蔵人として酒造りをするようになり、米~酒になるまで全ての工程に携わるようになった。一連の流れを知り、手をかけ味わうのは楽しいことだ。

特技は和太鼓(甲賀流氷ノ川太鼓)、好きな芸能人もTAO、舞太鼓あすか組。ひょろりとした体躯ながら、好物はカルビ、見かけ以上にエネルギッシュな人。

大島育子
大島育子

1989年愛知県は小牧市生まれ。学生の頃はサイクリング部に所属し、各地を旅した。今でも酒造り以外の時期は旅にでかけ、時に山にも登るとのこと。おおらかで物静かな中に酒造りに対する真摯な想いを持つ女性蔵人だ。

損得なんかはきっとどうでもいいのが人生。と笑顔で話す彼女の強みは、大変な局面に対峙してもあまり悲観的にならず進めるところ。実はアイドル鑑賞も好きらしい。

板谷聡
板谷聡

2003年生まれの丹波っ子。豊かな自然のなかで伸び伸びと大きく育った。学生時代はソフトテニス部のキャプテンを務めたこともあって、体を動かすのが得意。

朝錬の賜物か、早朝仕込の日は誰よりも早く出勤して作業に臨む。信条は「楽は苦の種、苦は楽の種」。熟練蔵人たちから多くの事を学び吸収してそだってほしい若者だ。

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