太田光宣
太田光宣

黄金色の稲穂を背に、麦わら帽子を被った長身痩躯のピンクパンサーがやってくる。ボクサー犬(害獣駆除)と二頭の山羊(除草隊)を引き連れて・・・。およそ「お百姓さん」とはかけ離れたファンキーなそのいでたちに、初対面のひとは目を見張るに違いありません。

太田光宣さんは一途で熱い性格、夢中になったものにはまっしぐら。青春時代をバイクで駆け抜け、その後ピザ職人になると原料の小麦作りをしたくて農家の門をたたきました。何事も極めたい気持ちから自然農法へとのめりこみ、気が付けば有機の里・丹波市島に移住、日夜田畑で奮闘する Organic Farmer になっていたのです。

そんな太田さんがふとしたことで、日本のお米のルーツとされている「亀の尾」に出会いました。現代の農業には不向きで廃れてしまったが、素晴らしい酒を醸す品種。彼の負けん気に火が点いたのは当然。春から秋まで田圃の脇にテントを張って泊まり込み、幻の酒米の復活にかけました。

そして手塩にかけて育てたこの米は、清らかな味わいの大吟醸酒に生まれ変わりました。更にこの冬、「亀の尾」は酒造りの源流に向かい、生酛純米酒に進化しようとしています。燃える男、太田光宣さんと共に奥丹波 山名酒造は原点回帰を目指します。

生産している酒米
亀の尾

この酒米による製品
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