 |
山名酒造自慢のスタッフを
蔵元が紹介します。

田中昌道さん 

奥丹波七人衆

丹波杜氏 青木卓夫
(平成20酒造年度〜現在)

丹波・篠山酒造組合

杜氏 中村 博さん
(平成16〜19酒造年度)

李 揆玉さん

SAMURAI 2007-2008

吉見 修さん

村尾辨一さん

粕切レディース

五人のSAMURAI

岩澤千代子さん

田中秀一さん

細見浩二さん

上山豊子さん

足立由美子さん


|
 |
李 揆玉さん
●山名酒造研修体験記
寒風肌刺す一月の真夜中、階段を走り下りる二人の緊迫した足音、飛び起きて追いかけながら思い出してみる。「0時頃、仲仕事して寝入ってから、まだ2時間というのに!」。製麹室に入ると中村杜氏と田中さんの作業が真っ盛り、麹の目標温度を維持するための管理作業だ。そうだ!二人は毎夜1〜2時間毎に起きては、敬虔で厳粛な儀式を夜通し行ってきたのだ!そうとも知らず私は隣の部屋で、「夜明けの5時から午後5時まで一所懸命働いたのだから」と自己満足し、ぐっすりと寝入っていたのだ!衝撃と悟りの瞬間だった。恥ずかしくて顔も上げられなかった。いくら研修生だからといっても許されることではない。今まで働きながら積み重なっていた不満を、この瞬間に一切かなぐり捨てることにした。招待された客ではなく、主体的に取り組むことを誓った。次第に今まで判らなかった同僚たちの動きが少しずつ見え始めた。知れば知るほど、感じれば感じるほどに見えてくる。
酷寒をもろともせず、最後の酒の仕込みが始まった。心に真っ青な刃を立て取り組んだ真剣勝負の終焉が近づく。短く名残惜しい研修期間もあと僅か。しかし、私の酒造りはこれからだと自分に言い聞かせる。
先端機械の便利さをあえて遠ざけ、伝統的な方法で、水と米と米麹で最高の作品を作る匠たちの誠意がひとつになり醸される酒!その酒を吟味する。うむ、生きている感覚!この蔵三百年の歴史の奥深さが染みこんでいる。
この感覚は、これから故郷原州(ウォンジュ)の米と水と黄麹で、地域と世の中を変えていこうとする者たちによって、新しく生まれかわることだろう。生命力溢れた酒として!これこそが、厳しく困難な業界環境にもかかわらず、広い心で韓国人研修生を受け入れ、部屋の壁に、詩人朴木月の『旅人』を親筆で真心込めて書き込み、歓迎と成功の言葉を雄弁に語られた山名氏とその家族、そして同僚たちへの本当の御礼になると確信している。
この冬の厚い好意と配慮に心から感謝申し上げ、山名酒造が日本を代表する名酒造場として、引き続き発展されることを切に願う。加えて、このたびの研修を契機に山名酒造と原州との友情のこもった交流がますます深まり、しっかりと続けられることを祈り合掌。
|
 |