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山名酒造にかかせない
生産者を紹介します。

第15回
篠山手造り酒の会 

第14回
兵庫県立氷上特別支援学校

第13回
嶋本昭二さん
(粳米 ゆめおとめ)

第12回
株式会社 ウッドワーク

第11回
高橋輝宏さん
(株)タカハシ代表取締役
(洛紐巧芸)

第10回
荒木嘉信さん
(酒米 兵庫北錦)

第9回
橋本高穂さん
(酒米 野条穂−有機栽培−)

第8回
酒米試験地

第7回
古跡真一さん、清美さん
(酒米 山田錦−有機栽培−)
第6回
細見武憲さん
(酒米 兵庫北錦)
第5回
中六農園
(酒米 祝−いわい−) 第4回
荻野懿一さん
(酒米 杜氏の夢)
第3回
宮垣富男さん
(酒米 五百万石−有機栽培−)
第2回
藤田真一さん
(酒米 野条穂)
第1回
杜氏 中村 博さん
(酒米 五百万石)

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兵庫県の灘五郷といえば、日本一の生産量を誇る酒造地域として一般的かもしれない。ところがその灘と北部の丹波に挟まれる兵庫県の中部播州地方が、酒米の王者として君臨する山田錦の発祥の地でありかつ主産地であることを知る人は意外と少ない。北海道から九州にいたるまでの名だたる酒造家たちが特別な酒を仕込むとき、この地区の最高峰の山田錦を入手しようと躍起になるのだ。
この播州の地にあって山田錦をはじめ、各種優良な酒米の原種の保存から新しい品種の育成までを研究・管理されているのが兵庫県立農林水産技術総合センター酒米試験地。とにかく原料酒米(酒造好適米)の品質が酒質の決め手のひとつであるので、試験地の存在は酒造家の頼りの綱である。
酒米試験地の研究員の方たちは、ほんとうに親切に私達の酒米への質問や要望に応えてくださる。学識をひけらかして威張るといったところが微塵もない。先日も昨年あたりから収穫した酒米に茶色くなるのが少し見られるので心配になり、現物を持って相談に伺うと「ああ、これは内穎褐変病です」とたちどころに判断され「最近の流行ですがそんなに心配しなくても大丈夫ですよ」と安心させてくれる。
庁舎の裏に広がる80アールの圃場に何百種という酒米の種を栽培し観察、そして収穫後は調査・研究。フィールドワークとデスクワークの両方で繁忙を極めるのだが、着実に業績を上げられている。明治27年の兵庫県農事試験場の設立から酒米試験地の開設(昭和3年)を経て現在に到るまでの資料や関係者への調査によって、各種酒米の来歴や育成経過を明らかにした近年の論文は大変意義深い。今やらなくては歴史に埋れてしまう貴重な仕事だ。
営々と人と自然が培ってきた酒米から生まれる日本酒の世界。いくら需要の減退がいわれようと、いやこんな不遇な状況を打破するためにも酒米試験地の役割は益々重要である。
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