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山名酒造にかかせない
生産者を紹介します。

第15回
篠山手造り酒の会 

第14回
兵庫県立氷上特別支援学校

第13回
嶋本昭二さん
(粳米 ゆめおとめ)

第12回
株式会社 ウッドワーク

第11回
高橋輝宏さん
(株)タカハシ代表取締役
(洛紐巧芸)

第10回
荒木嘉信さん
(酒米 兵庫北錦)

第9回
橋本高穂さん
(酒米 野条穂−有機栽培−)

第8回
酒米試験地

第7回
古跡真一さん、清美さん
(酒米 山田錦−有機栽培−)
第6回
細見武憲さん
(酒米 兵庫北錦)
第5回
中六農園
(酒米 祝−いわい−) 第4回
荻野懿一さん
(酒米 杜氏の夢)
第3回
宮垣富男さん
(酒米 五百万石−有機栽培−)
第2回
藤田真一さん
(酒米 野条穂)
第1回
杜氏 中村 博さん
(酒米 五百万石)

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篠山の街中から車で20分程走ると、田圃の向こう山の麓に、昔ながらの茅葺が見える。丹波でも茅葺の農家は少なくなっており、このようにほとんど手を加えられておらず、しかも状態のよいものはとても珍しいといえる。これこそ今月の一本「山の盆」(2006年8月)の原料米“野条穂(のじょうほ)”の生産者、藤田さんの住まい。そして知る人ぞ知る蕎麦処「一会庵」なのだ。
    
農家として藤田さんとの出会いは十年近く前、お互い30歳を少し超えたころでした。当時兼業から専業へと農家として本腰を入れはじめた藤田さんと、酒造りで試行錯誤を繰り返していた私は出会ってすぐに意気投合しました。クールな目元にロングヘアーというアーティスト然としたもの静かな藤田さんは、普通の農家とはかけ離れた印象。でもそんな洒脱な風貌とはうってかわって、農家としての情熱と頑固さはちょっと考えられない程で、正直面くらいました。
山の麓の田圃で酒米の最高峰山田錦を彼が作り、私の蔵で仕込んで、「一会庵」で彼が打つ蕎麦とだす。なかなかいい感じで数年やったのですが、もっとオリジナリティのあることをしたいと考えるようになったわけです。偶然探し当てたのが半世紀前に丹波地方で栽培されていた「野条穂」という酒米。この米、栽培が難しい割には収量が少ない。おまけに農業の機械化についていけず、戦後忽然と姿を消している。しかし仕込んだ酒は素晴らしかったと伝わるミステリーな酒米。僅かな種籾を手にいれ、数年かけて蘇らせた野条穂で仕込んだ酒。素朴で芯のとおった味わいは、生産者藤田さんの人柄そのもの。
この米の復活にかけた藤田さん、毎冬納めた野条穂が精米されると蔵に駆けつけ仕込みにも加わります。彼の地道な努力と果敢に物事に取り組まれる姿勢に、私達はいつも勇気付けられています。
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