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蔵元とゆかりのある
お店や店主を紹介します。


第22回 料理旅館 大和 NEW

第21回 イタリア料理
     タヴェルナ エレナ

第20回 ハンバーグステーキ
     ハウス 彩

第19回 三友楼

第18回 そばんち

第17回 茶香房 長竹

第16回 和食 菖蒲

第15回 海鮮居酒屋 大海

第14回 知多繁

第13回 ワールド株式会社

第12回 御料理 山荷葉

第11回 地鳥や 純鶏

第10回 沖縄料理 はとま

第9回 串料理 一富士

第8回 CAFE&BAR
     PAVOT

第7回 わいわい酒家
     かたりべ

第6回 波之丹州蕎麦処
     一会庵

第5回 Bar Blossom

第4回 こにし家

第3回 ひもん家

第2回 福田屋

第1回 はづき


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波之丹州蕎麦処 一会庵(なみのたんしゅうそばどころ・いちえあん)

 ■住所 兵庫県篠山市大熊10-2 (地図
 ■TEL 079-552-1484
 ■営業時間 昼11:30〜14:30 売り切れ御免(木曜定休・祝祭日は営業)


店内の様子 茅葺屋根の下、炭火が赤々といこる囲炉裏端。店主が打った年越し蕎麦に舌鼓を打ち、除夜の鐘を待って耳を澄ます。やがて年が変わり、静かに振舞われる「奥丹波」。このしぼりたてを一杯空けると、客人達はいそいそと暗闇の中を近くの春日神社へと向かう。午前0時30分より、その年日本で一番早く翁が舞う薪能が始まるのだ。丹波篠山「一会庵」の大晦日の夜の情景である。



 店主、藤田真一氏は一見仙人のような風貌で人当たりは柔らかいが、実は筋金入りの頑固者。彼によれば、百姓の無骨さをさらけ出して打つ自分の蕎麦は、料理ではないのだと。植物としての蕎麦の実を形を変えて食べていただいているとのことだ。蕎麦本来の味を邪魔したくないから、薬味やわさびはないし、温かい蕎麦は扱っていない。でも後ろに山と田んぼをいただいた古い農家の庭先ですする素朴な風味の蕎麦、田舎を知らない人も海外からの人も懐かしくゆったりさせるその空気は一体何なんだろう。一億総グルメと言われるけど、食べるってこういうことでもあるんだなと訪れる度に再認識してしまうのです。

そば切りの写真 そば湯の写真
そば切り そば湯
蕎麦ぜんざいの写真 そばがきの写真
蕎麦ぜんざい そばがき

 農作業のかたわら明け方から蕎麦の実を石臼で挽き、出来上がったそば粉を手打ちし、注文があってから湯がき、冷水にさらして客の前へ。一日約50食仕込むのが限度の新鮮な生粉(きこ)打ち蕎麦-そば粉100%-。素朴にして上品、その瑞々しさはまさにのどが唸る美味しさ。この貴重な風味を求めて週末は開店前から列ができる。混むと蕎麦が出てくるまでに大分時間がかかるが、何事にものんびりとした田舎の風情を楽しむ心の余裕が必要。酒は純米酒「萬歳」と「波之丹州」。後者は戦前の酒米“野条穂”を藤田氏自身が復活栽培したものを100%原料にして仕込んでいる。一会庵だけに特別に生で瓶詰めした限定品。この酒と蕎麦の相性は格別です。

外観・内装・店主・南光さんの写真


 ところで、一会庵を愛する人々が集い音楽や落語に興じる宵が年に何回かある。様々なミュージシャン、噺家、俳優が今まで素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてきた。鄙びた農家で蕎麦をすすり、奥丹波の酒を酌みながら一流の芸を目の当たりにする誠に贅沢な一夜です。

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