中川清二 三つの顔を持つ男
中川清二 三つの顔を持つ男

令和元年7月28日、市島町伝統の「川裾祭」にて、大輪の花火が咲き乱れる。夜空が焦げてゆく様を、わたしたちは万感の思いで見上げていました。
かつてはこの町の夏の風物詩だった川裾祭の花火大会。諸事情により打上場所が無くなったことで途絶え、花火のない夏祭りになり久しくなりました。
しかし令和元年の夏祭りに関して関係者が協議を行い、保安距離が確保できる新たな打上場所を探すことになりました。その際に候補地を探しあて、当日に花火を打ち上げにも参加した花火師が、冬には当蔵の蔵人として働く中川清二だったのです。

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「四季を通じてやりたいことで生きたい」
江戸時代の丹波杜氏集団の生き方を地でいく中川は、そのアーティスティックな風貌からはギャップを感じるほどの好青年。春から夏にかけては農家として米や地域の特産品である黒豆・小豆の栽培をする傍ら、地域の草刈り代行も請け負い、時には花火師として打上現場を渡り歩きます。昨夏はある町で毎晩開催される花火大会にて、一人で連日花火を打ち上げ続け、観光客にとっておきの夜空を届けました。

中川清二 三つの顔を持つ男

秋から冬が明けるまで、当蔵の職人として働きます。持ち前の愛嬌で蔵のムードメーカーとなりながら、抜群の身体能力で負荷の高い仕事を率先して引き受ける、正に大車輪の活躍ぶりで酒造現場でも重宝されています。酒造6年目となった昨年には、醪を搾る作業のリーダーである船頭に抜擢されました。前任の船頭から技術を継承し、高い職人技を要する当蔵の日吉式槽搾り機を乗りこなしています。

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数年前より農繁期に育てた酒米を、当蔵で酒にするようにもなりました。昨冬には一番搾りの酒として自ら搾り機にかけ、令和元年度の一番搾り“奥丹波 搾りたて”として愛飲家の皆様にお届けしました。
 「自分で育てた酒米が酒になった
ときの嬉しさは格別ですね。酒造りを仕事にできることは誇りですし、これからも携わっていきたいです。」
今後の彼の活躍から目が離せません!

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中川の栽培米
兵庫北錦

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旺
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